雨にも負けず 風にも負けず。

撒き餌を一心についばむスズメ達。

雨にも負けず  風にも負けず  雪にも夏の暑さにも負けぬ  丈夫なからだをもち
慾はなく  決して怒らず  いつも静かに笑っている  一日に撒き餌二十粒と  水と少しの草の実を食べ
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そういう雀に  わたしはなりたい

一昨年の秋に、スズメの数が10分の1に激減したらしいと聞いたことをブログに書いた。その頃、事務所横の駐車場にいつも2羽でやって来るスズメがいて、敷地の脇に細々と生えているエノコログサ(猫じゃらし)の穂をついばんでいた。スズメの激減が事実かどうかは分からなかったが、そのことがずーっと心に引っ掛かっていたために、その姿が妙に頼りなげに見えて、冬に向かう頃少し撒き餌をしてやるようになった。そういう行為がよいのかどうかは意見の分かれることだろうと思うが、いつしかそれが日課になっていた。

スズメに限らず鳥達は、意外にかしこくて人を見分けるらしく、私の車や私の姿を察知して撒き餌を待つようになり、その数も2羽が4〜5羽に、そして10羽くらいになっていった。しばらくはその数で推移していたが、いつの頃からか急に増え、今は多い時には4〜50羽が集まることがある。彼らの中には明らかに親子と分かるペアーが幾組かはいるのだが、まさか2羽からそんなに繁殖するわけはないので、多分スズメのネットワークでエサ場のうわさが広まり集まってくるのだろうと思う。

私としては、都市鳥の代表のようなスズメが、なんとか健在である様子を見て、まずは一安心なのであるが、余りにも集まってきてどこかから苦情が来ないかと心配てはある。